2013年7月28日日曜日

脚下照顧

もともとは禅家の言葉で、自分の足元をよく見なさいという意味ですね。

悟りを求める相手は、他者ではなく、自分にあるということです。

転じて、お寺の玄関などで、ぬいだ靴をそろえてください、という意味にも使いますね。


最近、なにか、自分を見失っているようにお見受けしますよ。

周囲の動向に、一喜一憂しているようにみえます。


自分の足元をしっかり見て、脱いだ靴はしっかりそろえるくらいの、心に余裕をお持ちになるとよいと思います。

悟りは常に脚下にあり、です。


2013年7月14日日曜日

草枕

夏目漱石 (1867-1916) の 「草枕 (1906)」 の冒頭です。

「智に働けば角が立つ。情に掉させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」


意地を通せば窮屈だ、が今のあなたの状況ね。


漱石はどうしたらよいといっているかというと、

「住みにくき世から、住みにくき煩いを引き抜いて、ありがたい世界をまのあたりに写すのが詩である、画である。あるは音楽と彫刻である。」、という芸術論になっています。

あなたも、なにか、すべてを忘れて、心を和ませる方策を持っておいた方がよさそうですね。


内田樹先生 (1950-) の言葉を借りると、コミュニケーション感度の向上を妨げる要因は、

「こだわり・プライド・被害妄想」、なので、

「こだわらない・よく笑う・いじけない」 ことが大切、

他者からの支援をとりつけるための最良のアプローチは 「ディセンシー」、

「強い個体」 とは 「礼儀正しい個体」、

(ブログ 「内田樹の研究室」 2005年12月9日)

だといっています。


とりあえず、「こだわらない、よく笑う、いじけない」、は実践してみてはいかがかしら。