「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」
空也上人 (903-972) のことばとされています。
「空也上人絵詞伝」に
「山川の末に流るる橡穀も、身を捨ててこそ浮かむ瀬もあれ」
という歌があるそうです。
山から川の流れにのって流れてきたトチの実は、自ら川に身をなげたからこそ、やがて広い川の瀬に浮かぶこともできた、という歌です。
ちなみに、浮かぶ瀬とは、仏の悟りを得る機会だそうです。
一般的には、一身を犠牲にする覚悟があってはじめて活路も見いだせる、と説明されますが、そこまで深刻にならなくても。
また、身を捨てるには自我を捨てるという意味もありそうです。
あなたの場合、どうしてよいかわからない時、どうしようもなくなった時、流れに身をまかせることによって、事態が解決することもありますよ、という解釈がいいんじゃないかしら。
0 件のコメント:
コメントを投稿