2013年2月17日日曜日

水清ければ魚棲まず

出典は、「東方大中集」、「前漢書」、「孔子家語」、にある、

「水至りて清ければ則ち魚無し。人至りて察(あきら)かなれば則ち徒無し。」、とされています。

水があまりに澄んでいると魚は棲みつかず、人があまりに細かいことに気づきすぎると人が寄りつかない、ということで、聡明なのもほどほどになさい、という意味ですね。


「清濁併せ呑む」、という言葉もあります。

大海は、清流も濁流も区別することなく受け入れる広くて大きい度量がある、という意味ですね。

ちなみに、善と悪を併せ持つ人になりなさいという意味ではありませんよ。


世の中には、さまざまな考え方や価値観があるのはお分かりですよね。

自分にとって大切な問題で、自分の価値観にこだわることは必要です。

でも、それ以外のことで、自分の価値観にこだわりすぎると、自分以外のものを認めないことにつながるので、結局、自分の世界を狭くするだけですよ。

第三者の私から見たらどうでもいいこともたくさんありますよ。

いちいち目くじらを立てないで、大きな心をお持ちなさい。ね。


2013年2月10日日曜日

情けは人のためならず

今の若い人は、情けをかけるのはその人のためにならない、という意味にとるそうですね。
日本語は難しいです。

もちろん、本来の意味は、情けは人のためばかりではなく、めぐりめぐって自分に戻ってくる、ということですね。

あなたも人に頼ることはあるでしょう。
何かをお願いすることはあるでしょう。

そのときに気持ちよく、あなたのために手を貸してくれるかどうかは、普段、あなたがその人にどう接しているかによるわね。

世の中はひとりでは生きられないようにできています。
あなたが困っているときに、気持ちよく助けてくれる人がどれだけいるか、相身互いの精神が大切です。

英語では One good turn deserves another.  という言い方をします。

ひとつ親切をしてあげれば、ひとつ親切を返してもらう資格ができる、という意味ですね。

だから、見返りなど考えずに、人には優しくなさい。ね。

2013年2月3日日曜日

私のお気に入り

ミュージカル映画、「サウンド オブ ミュージック The Sound of Music (1965)」 のなかの一曲、

「私のお気に入り My Favorite Things 」 です。

歌うのは ジュリー・アンドリュース Julie Andrews (1935 - ) です。 

サウンド・オブ・ミュージックは何度も見ました。歌も全部覚えています。なつかしい。

ちょっとしたお気に入りがあって、自分の気持ちを良い方に持っていけるなら、とてもよいですね。

いつまでもいやな気持ちを引きずらないようにね。


Raindrops on roses and whiskers on kittens
   バラの花びらの上の雨露、子猫の頬髭

Bright copper kettles and warm woolen mittens
   赤銅色のヤカン、温かい毛糸の手袋

Brown paper packages tied up with strings
   茶紙で包んで紐でしばられた小包

There are a few of my favorite things
   これが私のお気に入り


Cream colored ponies and crisp apple strudels
   クリーム色のポニー、サクサクしたアップルパイ

Door bells and sleigh bells and schnitzel with noodles
   ドアベル、そりのベル、ヌードルを添えたカツレツ

Wild geese that fly with the moon on their wings
   月夜に空を飛ぶがん(雁)

These are a few of my favorite things
   これが私のお気に入り


Girls in white dresses with blue satin sashes
   青いサテンの飾り帯のついた白い洋服の女の子

Snowflakes that stay on my nose and eyelashes
   私の鼻とまつげについたひとひらの雪

Silver white winters that melt into springs
   白銀の冬が溶けてやってくる春

These are a few of my favorite things
   これが私のお気に入り


When the dog bites
   犬に噛みつかれた時

When the bee stings
   ハチに刺された時

When I'm feeling sad
   悲しい気持ちの時

I simply remember my favorite things
   私はただお気に入りを思い浮かべる

And then I don't feel so bad
   そうすると、私の気分はよくなるの


2013年1月27日日曜日

人を動かす

A great man shows his greatness by the way he treats little men.

カーライル Thomas Carlyle (1795-1881)  のこの言葉は、デール・カーネギー Dale Carnegie (1888-1955) のベストセラー、「人を動かす」 How to Win Friends and Influence People (1936) で知りました。

「偉人は、小人の扱い方によって、その偉大さを示す」(「人を動かす」、D.カーネギー、山口博訳、昭和33年、創元社)


そうなのです。

あんな小娘があなたのいうことを聞かないのは、あなたにも問題があるのですね。


カーネギーの言葉をもう少し引用しておきます。

Any fool can criticize, condemn and complain - and most fools do.

「人を批評したり、非難したり、小言を言ったりすることは、どんな馬鹿者でもできる。そして、馬鹿者にかぎって、それをしたがるものだ。(同上)」

馬鹿者といわれないように。ね。


2013年1月20日日曜日

Simplify Your Life

どんなことでも長く続くと煮詰まってきます。

やらなければいけないこと、やろうと思ってためておいたこと、やりたくないけれど残ってしまったこと、いろいろなものがたまってきます。

そうすると、心の余裕がなくなってきます。行き詰ってきます。

若いときは、あれもやりたい、これもやりたいと、いろいろなことにチャレンジすることは大事なことです。その中から、自分が本当にやりたいこと、自分が一番得意なことがみつかってきます。

でも、十分に年月を重ねた後では、自分がやりたいこと、自分が得意なことに専念するのがよいのではないでしょうか。

一番得意なことに、余裕をもって、あなたの経験を生かせばよいのです。

それ以外のことは、ストレスをふやして、余裕を失うだけかもしれません。
今となっては、あなたの人生にとっては重要ではない可能性が大です。

シンプルに生きましょう。

アインシュタインAlbert Einstein (1879-1955) の言葉ですが、

I believe that a simple and unassuming manner of  life is best for everyone, best for both the body and the mind. 

「シンプルで控えめな生き方が、だれにとっても、体にも、心にも、最高の方法だと信じています。」


2013年1月13日日曜日

貝原益軒 養生訓

「老後は、わかき時より月日の早き事、十ばいなれば、一日を十日とし、十日を百日とし、一月を一年とし、喜楽して、あだに、日をくらすべからず。つねに時日をおしむべし。。。。」
(貝原益軒、養生訓、伊藤友信訳、講談社学術文庫、1982年)

時間がない、あっという間に一週間がすぎていく。実感ですね。
でも、時間はすべての人に、老いも若きも、金持ちも貧しい人も、みな等しく与えられています。

仕事に追われて、心の余裕がない人もいます。

どんなに仕事が多くても、飄々としている人もいます。

でも、何かを残す人がいるのですね。
いつこんな仕事をする時間があったのだろうという人がいるのですね。

忙しさを言い訳にはできません。
今日も何もできなかったというのは、避けたいですね。

あなたも、もう若くないのですから、一日を大切にお使いなさい。
自分をオーガナイズする大切さを、いままで以上に考えたほうがよさそうですね。


2013年1月6日日曜日

臨床と研究

医学の話です。

臨床と研究は、基本的にスタンスが異なります。

基礎医学の研究はオリジナリティーとプライオリティーが最も重要と言われます。

過去、および、現在のどの研究とも違いがなければなりません。
これまでのどの研究にもなかった新しい発見がなければなりません。

すでにわかっていることを研究することは意味がありません。
オリジナリティーは自分で見つけるものであって、待っていればやってくるものではありません。
また、新しい発見は、前もって予見できないから発見なのです。

「発見とは、万人の目に触れるものを見て、誰も考えなかったことを考えること」であり、
Discovery consists of seeing what everybody has seen and thinking what no body has thought.

「発見とは、準備された精神との偶然の出会い」です。
A discovery is said to be an accident meeting a prepared mind.

いずれも、ビタミンCの発見でノーベル賞を受賞したアルベルト・セント-ジェルジ Albert von Szent-Györgyi Nagyrápolt (1893-1986) の言葉です。


医学の臨床はこれとは異なり、医師が行う治療は誰もが認めるものでなければなりません。

その最たるものが治療ガイドラインです。推奨される治療法がエビデンスに基づいて検証されています。とのどの医師も考えつかない治療法は人体実験と呼ばれて認められません。

しかも、患者さんは向こうからやってくるのであり、いつやってくるかもわからないのです。

また、患者さんという相手があることですから、医師にとって最高の治療を行うことが、患者さんにとっても最高の満足が得られることと同じではありません。

「時に癒し、しばしば和らげ、常に慰む」
Guerir quelquefois. Soulager souvent. Consoler toujours.

これはフランス語ですが、英訳は、
To cure sometimes. To relieve often. To comfort always.

結核サナトリウムを創設したエドワード・トルードー Edward Livingstone Trudeau (1848-1873) の言葉です。

病気を治せなくても、患者さんの心のケアはいつも必要だといっています。


臨床と研究、どちらを目指しても、難しい道でしょう。

ただ、自分がどちらにより向いているのかは、考えておいたほうが良いでしょうね。